これは数年前、私が引っ越しをするために家の中を大掃除した時の話です。大きなタンスを新居にはデザインが似合わないのでそろそろ手放してものはかなり良いので新たに大切にしてくれる人にお譲りしようと考えていたのですが、従姉に便利だとおすすめして貰っていたので今回は中古ショップではなくamazonで出品してみることにしました。
従姉に教えて貰いながら出品して数日後、購入希望者の人から連絡が来ました。何度かやりとりをして無事に料金の振り込みもしてもらったので配送の手配をすることになりました。
タンスは1人でやっとこさ持てるくらいの重たさなのでタンスのある3階から1階まで中の引き出しを出して運んでからタンス本体を運んだのですが、めんどくさがりな性格の私は家族に声を掛ける手間をめんどうくさがってしまい、少ししんどい思いをすれば誰の力も借りず一人で本体を運んでしまいました。
3階から2階までは重たいと感じつつも大量に汗をかきながら何とか運べたのですが、2階から1階へ運ぶ時悲劇が起きてしまいました。2階から1階の階段は3階から2階の階段より少しばかり狭くなっているのですが、私は強行突破してしまいました。
安定感を高めるため私はタンスを階段の手すりの上に置いてスライドしながら階段を降りて行ったのですが、今思えばそれが良くなかったんだなと猛烈に反省しています。
1段ずつゆっくり降りて行きました。お譲りするタンスなのでキズが付かないようにタオルを頑丈に巻いてはいましたがなるべく汗が飛んで付かないようにかなりスローテンポでかつ、足先で階段を確認しながら降りていたのでかなり筋肉に負荷が掛かっていたのだと思います。特に脚への負荷はえげつないものになっていたようで最後の方では脚がガクガクになってしまっているのを感じました。
あと5段くらいで1階にたどり着けるので自分の脚にムチを打って降りようと体に力を入れて脚を次の段に出しました。しかし順調に運べる訳も無く最後の最後でなんと、私は脚を盛大に攣ってしまったのです。
まだ攣っただけなら良かったのですが、そのままバランスをくずし足を滑らせてしまいました。ゴッ!という大きな音がしてごろごろと1階までたどりついてしまいました。
私は攣ってしまった脚の痛みが治まるまでひとしきりもがき苦しんだあとタンスの安否を確認するためにあわててタンスへ駆け寄りました。
おそるおそる見てみたら、さすがべらぼうにタオルを巻いた甲斐があったのかタンスには傷がまったく付かずに済みました。タオルには傷が付いて一部破けてしまいましたがそのために巻いたタオルなのでまったく構いません。
良かった、とホッとしながら顔を上げました。しかしたしかにタンスは無事でしたが、なんと階段の手すりの先のあたりがポッキリ折れてしまっていたのです。こんなことがあるのかとあっけに取られてしばらくその場にたたずんでしまいました。
逆に考えると古い木製のものとは言え手すりを折ってしまうほど頑丈なタンスに恐れすら感じてしまうな、などとぐるぐる色んな思考が脳内を駆け巡ったあとにとりあえず両親に伝えて手を貸して貰おうと庭へ出ました。ゴルフのアプローチ練習をしている父に伝えたら7番アイアン片手に大爆笑してから家に入り手伝ってくれました。
手すりに関しては「だいぶ古くなって来ていたから大丈夫」となんとか許してもらえました。
まだ今回は手すりが盛大に折れてしまっただけで済みましたが、お取引が成立したタンスにキズが付いてしまったりタンス自体が壊れてしまっていた可能性も充分にありえますのでしっかりと反省して今後は大切に取りあつかって行きたいと言葉通り痛いほど痛感しました。