私がオークションをはじめたきっかけは、長女を出産した時。
出産をきっかけに仕事から離れ、娘がお昼寝している合間にちょくちょくのぞいていたのがヤフオクでした。
最初は出品はもとより、落札の方法もわからなくて、オークションを眺めているだけでした。
そんなある日、10代のころにハマっていたバンドの解散ライブのグッズが出品されていたのを見つけ、どうしても欲しくなり、あれやこれやと手続き。
念願かなってグッズを落札した時には、思わず泣いてしまいました(育児疲れもあって。笑)。

そこからすっかりオークション、amazonを使いまくって、今まで10年ほど、ヤフオクやamazonで数々出品してきました。
こどもが着なくなった服や、ピアノの発表会に一度切りきたドレス、若かりし頃に買ったブランド財布や、おみやげにもらった香水などなど。
不要になったものをもらってくれる方がいたらいいな、という気持ちと、おこづかい稼ぎという気持ち、半々で出品していました。

そんな中、一番記憶に残っている出品が、「電子ピアノ」です。
娘がまだピアノの習い始めに使っていたKORGの電子ピアノ。
結局たいして練習もせず、リビングの片隅にカバーをつけたまま放置され・・・。
案の定、上達せず、わずか2年でピアノの辞めることになったので、起き場所にも困っていました。
そこで、一念発起し、電子ピアノを出品することにしました。
相場がわからなかったのですが、定価が3万ちょっとだったものを、送料込みで1万円で出品。
買う人いるかなー、なんて軽い気持ちで「送料込み」にしてしまったんですが、これがのちのち後悔することに・・・。

それまで、アクセサリーや小物ぐらいの大きさしか出品したことがなく、大きくてもせいぜいみかん箱ほど。
出品したものの、電子ピアノなんて、どうやった送ったらいいんだろうと思っていたら、なんと出品してわずか半日ほどで落札!
やったー!と喜んだにもつかの間、落札者の住所を確認すると、熊本の方でした。
(こちらは関東在住、そこからこの大きさのものを熊本に発送って・・・どんだけ送料かかるの・・・)
送料だけではありません、問題はもうひとつ!
(梱包・・・もともと入っていた段ボール捨てちゃったよ・・・どうしよう・・・)
・・・送料、梱包ともに、ただただこちらの確認不足、準備不足なんですけど(苦笑)。

そんなわけで、落札者さんが決まってから大忙し!
まずは、いつも配達で来てもらっている宅配ドライバーさんに送料と、梱包について相談。
すると
「電子ピアノはいくらかかるかなぁ・・・。うちの会社で用意している段ボールには入り切らないですね・・・」
と、送料、梱包ともに、不安なお答えをいただき・・・。

とはいえ、もたもたしてられないので、送料の件はドライバーさんに確認してもらい再度連絡をいただくことになり。
梱包のほうは、近所のドラッグストア、スーパー、ホームセンターを回り、大きめの段ボールをいくつかもらってきて、自作することにしました。

出品した電子ピアノ。
わが家では付属のスタンド(台)を使わずに、使いたい時にリビングのテーブルにどんと直置きして弾くスタイルだったので(ピアノの弾き方、間違ってる)
付属のスタンドは買ったままの姿、未使用だったのが唯一の救いでした。
そのスタンドと、これまた未使用の付属ペダル、そして電子ピアノを、破損防止にと娘が小さいころ使っていたブランケットで包み、
さらに切り貼りした段ボールでぐるぐる巻きにして梱包完了。
しかし、電子ピアノって重いんですよねぇ。ほんと、汗だくものでした。
宅配ドライバーさんに自宅まで取りに来てもらいましたが、玄関まで運ぶのがやっと。ぎっくり腰寸前でした。
ここまでで、とりあえず梱包の問題は解決。

そして最後の問題、送料は・・・3500円。
1万円の出品で、送料が3500円だったので、6500円の黒字。
というはずだったんですが、実はこの話には後日談がありまして。

落札してくださった熊本の方。
メッセージのやりとりを進めていくと、実はある事情を抱え、電子ピアノを落札してくださったことがわかりました。
電子ピアノを出品したのが、2016年の秋。この年の春、熊本地震では2度の大きな地震がありました。
落札者さんのお宅も半壊してしまい、生活用品や洋服などぐちゃぐちゃになり、ほとんどを買い替えなければいけない状況だったそうです。
娘さんが大事にしていた電子ピアノもそのひとつ。
そんななか、娘さんに笑顔を取り戻してもらおうとオークションで電子ピアノを探し、今回の落札を決めた、と。
そのお話を知り、出品を取り下げ、住所だけお聞きしてお金はいただかず、熊本に電子ピアノをお送りした、ということになりました。

なので3500円の赤字(笑)。
オークションで思いがけずつながった熊本の方。今も時々(ピアノ、弾いてくれてるかな?)と思い出します。